トマト
2019.04.17
品種
「桃太郎系」、「ミニトマト」
作型
栽培上の注意点
- トマトは南米のアンデス地方の雨が少なく乾燥した高地が原産地。
- 飛騨は雨の多い地域なので、栽培は高畝にするとともに、マルチ栽培とし、簡易な「雨よけ」をして、トマトを雨から守る。
- トマトは、元肥、特に窒素が多いと樹ボケをおこし、花や実の付きが悪くなりやすいので、元肥を控えめにして生育に合わせて追肥で補う。
- 苗の定植は平均気温が15℃の頃が適期。
- 苗の定植適期は、第1花が開花した時。定植が第1花の開花前だと樹ボケしやすくなるので注意する。 購入苗がまだ定植適期にきていない時は、第1花が咲くまでポットで育苗する。
- トマトは常に茎の同じ側に花房をつけるので、花房を通路側に向けて植える。
- 葉のつけ根から伸びてくるわき芽はすべて摘み取り、主枝一本仕立てとする。
- 活着後、ほとんど潅水の必要はないが、梅雨明け後晴天が続くと水分不足となり、樹勢が弱くなり、尻ぐされ果(カルシウム不足)になることがあるので、そうなる前に、梅雨明け後からは定期的に潅水する。
- ミニトマトは大玉トマトに比べ樹勢が強いので、主枝と第1花房の下のわき芽を伸ばして2本仕立てとしてもよい。
施肥設計
- 尻ぐされ果(カルシウム不足)がでやすいので、苦土石灰は必ず施用する。
- 初期生育を抑えるため、基肥窒素量は少なめにする。
- 追肥は、第1段果房の果実がピンポン玉大(第3花房開花期)になった頃から開始する。
- その後の追肥は、第3花房、第5花房の玉が肥大し始める頃とする。
- 追肥量が多すぎ肥料が効きすぎると、茎が異常に太くなり、果実に生理障害が起きるので、生育を見て追肥量を加減する。
- 品種「桃太郎」は後半に肥切れを起こしやすいので、後半の追肥は早めに施す。
- トマト
- kg/10m2
肥料名 | 基肥 | 追肥 | 備考 |
---|---|---|---|
完熟堆肥 | 30 | 追肥は10~15日ごとに施用する。 | |
苦土石灰 | 1.0~1.5 | ||
IBS1号 | 1 | ||
硝加燐安333 | 0.2 | ||
NK808 | 0.1~0.2 |
病害虫防除
- トマトは致命的な病害多く、「ウイルス病」に対しては「アブラムシ類」の防除に努める。
- 「青枯病」や「半身萎凋病」に対しては接木苗を使用する。
- 害虫の被害は比較的少ないが、「オオタバコガ」、「テントウムシ類」、「アブラムシ類」等には注意する。
- 「オオタバコガ」対策は、防虫ネットを張るか、注意深く観察して捕殺する。