ねぎ
2019.04.17
品種
「飛騨一本太ねぎ」
作型
栽培上の注意点
苗作り
- 排水の良い圃場を選び、酸性に弱いので石灰を施す。本圃10m2に対し播種床1m2を準備する。
- 播種時期9月下旬、種子量 本圃10m2当たり5ml、条間5cmの条播き。
- 播種後薄く覆土して軽く鎮圧する。発芽をよくするため切りワラを敷き、十分潅水する。
- 発芽して苗が釣鐘状になったら、徒長しないよう、早目にワラを除く(日中には取り除かない)
- 播種後30日目頃に混んだ所を間引いて株間3cm程度とする。
- 目標とする苗の大きさ: 太さ5~7mm、草丈30cm
本圃の準備、管理
- 堆肥や土づくり肥料を施用して30cm前後の深耕をする。定植2週間前に元肥を施用して20cmの深さに混合する。基肥は作条に施肥することも可。その場合、数回に分施する。
- 畦幅100cm、溝の深さ20cm、底面の幅15cm。ねぎは湿害に弱いので畦(植え溝)は排水の良い方向に立てる。
- 定植時期5月中旬~下旬、株間 6~8cmの1本植えとするが、太いねぎを望むのであれば株間を広く、細いねぎを望むのであれば株間をせまくする。根を隠すように3cm程度の厚さに覆土 し、倒れないように根元を踏みしめる。
- 酸素要求の大きい野菜なので必ずその上に稲ワラを多めに敷く。この敷きワラが定植直後の株元の乾燥も防いでくれる。
- 抽苔株は早めにボボを摘み取る。
- 定植後活着してから、8月初旬までに、順次畦間に土を戻し、圃場面を均平らにする。基肥を分施する場合は、土を戻すたびに分施する。
- 土寄せは早くとも8月下旬からとする。早くから土寄せすると軟白部は長くなるが細茎となる。
- ねぎの生育を見ながら3回に分けて行なう。土寄せは葉の分岐点の下までとする。
- 1回目8月下旬、2回目9月下旬、3回目(最終)10月中旬とし、その都度追肥する。
- 収穫は10月下旬頃からとする。降霜後に収穫すると、糖度が高く軟らかな飛騨一本ねぎの特徴が出てくる。
施肥設計
- 酸性土壌を嫌うので必ず苦土石灰等を施用する。
- 良品を作るには、堆肥等有機物の施用が重要。
- 追肥は3回に分けて分施する。8月下旬、9月下旬、10月中旬に施し中耕・土寄せする。
- ねぎは夏の生育が穏やかなため、高温期には追肥しない。秋、涼しくなってからの発育期を中心に追肥する。
- 飛騨一本太ねぎ:本圃
- kg/10m2
肥料名 | 基肥 | 追肥 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
1回 | 2回 | 3回 | |||
完熟堆肥 | 10 | ||||
苦土石灰 | 2 | ||||
スーパーIBS562 | 0.5 | 作条施肥も可 | |||
IB化成604 | 0.2 | 8月下旬 | |||
硝加燐安333 | 0.2 | 9月下旬 | |||
NK808 | 0.2 | 10月中旬 |
病害虫防除
- ねぎは葉に薬剤が付きにくい野菜なので、展着剤を混用して散布する。
- 高温乾燥ではサビ病やアブラムシ類が発生しやすいので早期防除に心がける。
- 過湿下においてはベト病や軟腐病が発生するので、排水を良くし畑の乾燥化を図る。
- 苗床
- 1m2当たり
肥料名 | 基肥 | 備考 |
---|---|---|
完熟堆肥 | 2 | 全面散布し、よく打ち込む |
苦土石灰 | 0.2 | |
ようりん | 0.1 | |
小粒固形2号 | 0.5 |