だいこん
2019.04.17
品種
春まき | 「おしん」、「若宮二号」(松島交配) |
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夏秋まき | 「福味2号」(萎黄病抵抗性品種):8月下旬まき 「耐病総太り」:9月まき |
発芽適温・生育適温
発芽適温 | 15~30℃(最低4℃、最高35℃) | |
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生育適温 | 幼苗期 | 28℃ |
生育初期 | 24℃ | |
生育後期 | 17~21℃ (23℃以上で、生育抑制、生理障害の発生) (25℃以上で、生理障害、病害の多発) |
作型
栽培上の注意点
春まき
- 抽苔しにくい品種を選ぶ。
- マルチ、トンネル、べた掛けなどをして、生育促進、抽苔回避をする。
- 初期生育が緩慢なので間引きはあわてず、株ができてから1本立ちにする。
- トンネルは、5月下旬頃取り外す。トンネル内が高温(25℃以上)になると生育を阻害するので、徐々に換気しながら、外温が最低10℃以上の頃、取り外す。
- トンネル内が乾燥すると生育が不良になるので、時に潅水するか雨水に当てる。
夏秋まき
- 播種適期幅は長く、8月下旬(生食用)~9月上中旬(漬物用)までの間に播種できる。
- 播種が早すぎるとアブラムシ類の被害や軟腐病が発生するので、高温下での播種には注意する。また、早まきするとス入りが出やすく、収穫適期幅も短くなる。
- 間引きは、初生皮層剥離期(播種後20前後、本葉5~6枚)までに行う。
- 夏秋まきは、時に大雨に遭遇することがあるので、排水をよくして湿害を回避する。
施肥設計
- 多肥する必要はないが、肥切れを起こすと、春まきでは抽苔を誘発したり根の肥大が低下する。また、辛味が強くなったりしやすい。
- だいこんの吸肥力は、初生皮層剥離期を境に高まるので、それまでに追肥しておく。
- だいこん
- kg/10m2
肥料名 | 基肥 | 追肥 | 備考 | |
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1回 | 2回 | |||
完熟堆肥 | 30~40 | 追肥 1回目:播種後15日 2回目:播種後25日 |
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苦土石灰 | 1.0~1.5 | |||
IBS1号 | 0.8 | |||
硝加燐安333 | 0.6 | |||
NK808 | 0.2 | 0.2 |
病害虫防除
- 連作したり高温期に早まきすると、土壌病害(萎黄病、軟腐病、黒腐病)の発生が多くなるので、上手な輪作体系を立てるとともに、早まきしない。
- 発芽直後に根を食害するキスジノミハムシ、葉を食害する害虫に注意し、早めに薬剤防除を行う。薬剤は、「フォース粒剤」の播種時、播き溝土壌混和が有効。