きゅうり
2019.04.17
品種
「夏すずみ」
(夏秋栽培で問題となる「うどんこ病」、「べと病」に耐病性をもつ)
作型
栽培上の注意点
- きゅうりの根は酸素要求度が高いので、排水性・通気性の良い圃場を選ぶとともに高畦とする。
- 定植・播種期間は5月下旬~7月中旬とし、5月下旬に定植する場合はポット育苗とする。
- ポット育苗では育苗日数20~25日、展開葉2.5~3.0枚の若苗を定植する。
- 病気にかかり易く収穫期間が短いので、何回かに段播きすると長い間楽しむことができる。
- 根は浅根性で乾燥を嫌うので、マルチ栽培とする。
- ネットは風通しを良くするため、地表から30cm位の高めに張る。
- 梅雨明け後高温時は、マルチの上に敷きワラをして根を保護する。(9月中旬には除く)
- きゅうりは乾燥に弱いので、乾燥が続くときは潅水する。
- 肥料が切れてくると、曲り果・尻細り果・尻太り果等が多くなるので、収穫始めから追肥する。
整枝法
- 親づる1本仕立てとし、5~6節までの子づるや雌花は取り除く。
- 親づるはネットの高さで摘心する。
- 親づる摘心以降は、強い側枝(展開葉3枚以上)を常に3本残す。
- 6節以降の子づるは伸ばし、子づるは葉を2~3枚残して摘心する。
- 中節位までの孫づるは、子づる同様葉を2~3枚残して摘心するが、中節位以上の孫づるは半放任とする。
- 収穫開始後10~15日頃、地上から30cmまでの親づるの葉を摘む。
- 主枝摘心後、低節位の老化葉は徐々に摘葉する。
施肥設計
- 肥効を高めるためには乾燥に注意し、乾燥時や高温時は潅水や敷きワラ等を実施する。
- 肥料が切れてくると、「曲り果・尻細り果・尻太り果」が多くなるので、収穫始めから10~15日おきに追肥する。
- きゅうり
- kg/10m2
肥料名 | 基肥 | 追肥 | 備考 |
---|---|---|---|
完熟堆肥 | 30~40 | 追肥は10~15日ごとに施用する。 | |
苦土石灰 | 1.0~1.5 | ||
IBS1号 | 1.5 | ||
硝加燐安333 | 0.8 | ||
NK808 | 0.1~0.2 |
病害虫防除
- 「ベト病」は、肥切れや樹勢が衰える時に発生しやすいので、肥切れしないよう肥培管理する。病葉は摘葉する。
- 「うどんこ病」は、チッソ過多・密植で発生が多く、降雨・多湿が続いた後の晴天で急に病斑を生ずる。病斑を認めたら「ダコニール1000」(1,000倍、前日まで、8回以内)等で防除する。