かぼちゃ
2019.04.16
品種
「えびす」、「みやこ」、「宿儺」、「ミニ系」
作型
栽培上の注意点
- つるが旺盛に伸びるので、栽培には広い面積が必要。作付け間隔は、「えびす」「みやこ」「ミニ系」が条間270cm、株間90cm、「宿儺」が条間4m、株間160cm。
- 比較的高温を好み多湿を嫌うので、畦は高めにし、マルチをし、水はけの良い場所で栽培する。
- 吸肥力が強く、つるぼけを起こしやすいので、肥料は控えめにする。
- 第1番花の着果を確実にするため、人工交配を行う。
- 人工交配は、その日に咲いた雄花で早朝、遅くとも午前9時までに行う。
- 1番花の着果までは肥料は控えめにし、過繁茂を避ける。
- 収穫の目安は開花後45~50日前後(「宿儺」は60日後、ミニ系は40~45日後)、ヘタの部分に白い筋が入りコルク質化した頃。
- 収穫後7日間程度風通しのよい日陰で保管し、追熟させる。追熟するとでんぷんが糖分にかわり、甘みが増す。
かぼちゃの着果習性・整枝法・着果目標
- かぼちゃの花はスイカと同じように親づるや子づるの節に飛び飛びに雌花がつき、そのほかの節には雄花がつく。
- 雌花の1番花は親づるでは最初7~8節につき、以後5~6節おきに、子づるの1番花は第8~12 節につき、以後3~4節おきにつく。
- 定植後活着したら親づるを本葉4~5枚の位置で摘心し、子づる3本仕立てとする。(「えびす」「宿儺」「ミニ系」ともに)
- 子づるの10節前後の1番花に着果させる。以後3~4節ごとの2番花、3番花に着果させる。
- 着果節までの孫づるは早めにかきとる。着果節以降の孫づるは放任する。
- 極端に低節位に着果した1番果は肥大が悪いので早めに摘果する。
- 着果目標は、「えびす」「みやこ」が「1つる2果・1株6果」、「宿儺」が、「1つる1果・1株3果」、「ミニ」が「1つる3~4果・1株10果」。
施肥設計
- 着果するまで、草勢を抑え気味とし旺盛にしない。
- 着果(握りこぶし大)を見たら、生育中のつるの先に追肥をし、果実の肥大及び草勢を促す。
- かぼちゃ
- kg/10m2
肥料名 | 基肥 | 追肥 | 備考 |
---|---|---|---|
完熟堆肥 | 20 | 追肥は生育中のつるの先に施用する。 | |
苦土石灰 | 1.5 | ||
IBS1号 | 0.7 | ||
硝加燐安333 | 0.3 | ||
NK808 | 0.2 |
病害虫防除
- 初夏にかけて「アブラムシ類」等によるウイルスの感染を受けやすいので、防除を徹底する。
- 幼苗期は「ウリバエ」の被害を受けやすいので、ホットキャップ等で被覆し防除する。
- 生育後半、やや乾燥気味の天候が続くと「うどんこ病」が多発するので、薬剤散布をすると共に、樹勢維持のための肥培管理を徹底する。