はくさい
2019.04.17
品種
黄芯系品種に注目!一玉2~3kgで、生育日数が75日前後の品種が主流
- 主な「はくさい」の品種と生育日数・特長
芯色 | 品種名 | 種苗会社 | 生育日数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
白 | オリンピア | 松島交配 | 80 | 一般病害に強く、80~85日で3.5~4kgに。 |
ストロングCR75 | 松島交配 | 75 | 根こぶ病に強い。 | |
無双(むそう) | タキイ | 67 | 作りやすい早生種。65日くらいで2.5kgに。 | |
黄 | 黄(き)ごごろ80 | タキイ | 80 | 生理障害の発生が少ない黄芯中生種。 |
黄(き)ごごろ75 | タキイ | 75 | 生理障害の発生が少ない黄芯中早生種。 | |
オレンジ | オレンジクイン | タキイ | 75 | 球内色がオレンジでサラダにもOK。 |
発芽温度
- 発芽適温:20~25℃(適温で播種後2~3日に発芽)
- 生育適温:20℃前後
- 結球適温:15~20℃(23℃以上では軟腐病が多発、10℃以下では結球しない)
作型
- 播種後の気温が平年に比べ高温が予想されるときはやや遅めに、低温が予想される時はやや早めに播種を。
栽培上の注意点
- はくさいは、発芽直後は生育が遅いが本葉4~5枚頃から旺盛となるので、元肥を重点とした施肥とする。
- マルチ栽培の場合は追肥ができないので、元肥をやや多めに施す。
- 畝幅130cm、高さ20cmの高畝にして排水を良くする。条間50~60cmの2条播きとする。株間は35~40cmとし、生育日数が長く大きくなる品種は株間をやや広くする。
- 1箇所に4~5粒の種をまく。
- 1回目の間引きは、播種後10日頃(本葉1~2枚時)、生育の良いものを2~3本残す。
- はくさいは株同士が競争して大きくなるので、1回目の間引きをあまり早くしない。
- 2回目の間引きは、播種後20日頃(本葉5~6枚時)、一番生育の良いものを1本残す。
- 大きなはくさいを作るには、播種後30日頃(結球開始期)までにいかに大きな外葉が作れるかがポイントである。
施肥設計
- 発芽直後の生育は遅いが、本葉4~5枚頃から旺 盛となるので、初期生育促進が大切。
- 2回目の間引き後1本立ちとしたら、追肥を行い後半の生育を促進する。
- はくさい
- kg/10m2
肥料名 | 基肥 | 追肥 | 備考 | |
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1回 | 2回 | |||
完熟堆肥 | 30~40 | 追肥 1回目:播種後15日 2回目:播種後30日 |
||
苦土石灰 | 1.5 | |||
IBS1号 | 1 | |||
硝加燐安333 | 0.5 | |||
NK808 | 0.1 | 0.2 |
病害虫防除
- アブラナ科作物の連作はさけ、排水の良い圃場を選定する。(根こぶ病対策)
- 結球を始める頃(播種後30日頃)になると葉が立ってくるので、このころから害虫(ヨトウムシ)の被害に注意する。