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2014年8月
 

1、根こぶ病の病原菌を直接叩く、殺菌剤「オラクル」が登場!!

(1)アブラナ科野菜の大敵「根こぶ病」

根こぶ病は根に「こぶ」ができる病気で、アブラナ科野菜にしか感染しません。土の中の菌密度がある一定レベル以上に増えると発病し、いったん発病するとその被害は甚大です。

根こぶ病の病原菌は、土の中では「休眠胞子」として潜んでおり、アブラナ科野菜の根が近づいてくるまでずっと眠って待っています。アブラナ科野菜の根が近づいてくると目を覚まし、「遊走子」を放出して根に感染して「こぶ」を作ります。

この「こぶ」によって維管束が圧迫されることで、根は地上部に養分や水分を供給できなくなり、症状が軽い場合は日中しおれ、症状が進むと生育は止まり、作物は萎凋又は枯死してしまいます。


(2)「オラクル」は根こぶ病の病原菌に直接作用

従来の根こぶ病の殺菌剤(「ネビジン粉剤」、「フロンサイド粉剤」等)は、土壌中の休眠胞子(病原菌)を眠らせ、遊走子の発芽を抑制する「静菌作用」で感染を防いでいますが、土壌中の病原菌の密度を減らすわけではありません。

一方、今回登場した「オラクル」は、休眠胞子の発芽には作用せず、目が覚めて放出された遊走子を直接叩きます。このため、根こぶ病をしっかり予防しながら、土壌中の菌密度を減らすことが期待できます。

(3)使い方により、「粉剤」と「顆粒水和剤」の剤型の選択が可能

  1. 「粉剤」の全面土壌混和
    今まで粉剤を散布して土壌混和されていた方は、「粉剤」がお薦めです。薬剤を土壌全面に散布し、その後深さ10〜15cm程度にロータリで混和してください。
    粉剤の飛散が心配なところでは、「顆粒水和剤」の所定量を10a当たり100Lの水に溶かして、粉剤同様土壌全面に散布し、その後深さ10〜15cm程度にロータリで混和してください。
  2. 「顆粒水和剤」のセル苗潅注
    キャベツ、はくさいなど、移植栽培の場合は、「顆粒水和剤」のセル苗潅注がより省力的で低コストでお薦めです。
    所定の倍数に希釈した薬液をジョウロ等でセル苗に潅注するだけです。このセル苗潅注では、最も重要な主根圏の感染を防止するので薬量が少なく低コストで防除が可能です。
    さらに、土壌中の菌密度が高い場合は、セル苗潅注と「粉剤」の本圃土壌全面混和との体系処理がお薦めです。

(4)「根こぶ病」の総合的な防ぎ方

  1. 発生しやすい条件
    根こぶ病の病原菌(休眠胞子)は耐久性が強く、土中で7〜10年間生存するといわれています。また、病原菌は地下10cmまでの表層に多く、排水路を通して水媒伝染もします。
    根こぶ病は、土壌水分が多いほど、酸性に傾くほど感染しやすく、また発生も激しくなります。

  2. 「根こぶ病」の防除方法

    1. アブラナ科野菜の連作を避ける。
    2. 圃場の排水を良くし、水田転作等では高畝栽培とする。
    3. 土壌pHが酸性の圃場では、石灰を施用してpHを矯正する。
    4. 耐病性品種を用いる。
      紅かぶ:「飛騨飛女かぶ」
      はくさい:品種名に「CR」が付いた品種(「CRオリンピア」など)
    5. 無病土を使って育苗し移植栽培とする。
    6. 殺菌剤(「オラクル粉剤・顆粒水和剤」等)を使用する。

2、秋野菜の栽培のポイント

(1)石灰やFTEを必ず施す

はくさい、だいこん、紅かぶ等は石灰や苦土、ホウ素の欠乏症が出やすいので、圃場には必ず苦土石灰やくみあい総合微量要素肥料「FTE」を施しておく。

(2)根こぶ病の対策は万全に

根こぶ病の発生の恐れのある圃場では、耐病性品種を用いるなど十分な対策をとる(前項参照)。

(3)栽培のポイント

  1. はくさい
    1. はくさいは、発芽直後の生育は遅いが、本葉4〜5枚頃から生育が旺盛となるので、基肥を重点とした施肥とする。
    2. はくさいは、株同士が競争して大きくなるので、1回目の間引きをあまり早くしない。
    3. 大きな白菜を作るには、播種後30日頃(結球開始期)までに大きな外葉を作ることがポイント。
  2. だいこん
    1. 播種が早すぎると、す入りや空洞症、軟腐病が発生しやすいので、極端な早蒔きはしない。特に「耐病総太り」は、品質は良好だが、早蒔きには注意する。
      8月下旬蒔き品種:「福味2号」
      9月蒔き品種:「耐病総太り」
    2. 発芽直後から根部を加害する「キスジノミハムシ」の対策には、「フォース粒剤」を播溝に土壌混和する。「フォース粒剤」は、キスジノミハムシに対し2ヶ月に及ぶ持続効果が期待できる。
      ※農薬の使用にあたっては、ラベルの記載事項などを守り、正しく安全に使用しましょう。
  3. 紅かぶ
    1. 肥沃地を好み肥料切れを嫌うので、やせ地の圃場では基肥を多めに施す。
    2. 播種が早すぎると硬い「かぶ」ができやすいので、適期に播種する。
    3. 間引きが遅れると「かぶ」の生長(肥大)が遅れるので本葉3〜4枚時(播種後15日頃)に株間15〜18cmに間引き、1本立ちとする。

「味付塩こしょう」の容器が、「ねぎ、玉ねぎ」の播種器に変身!!

写真は「味付塩こしょう」の容器です。この容器には口が2 箇所に付いており、大きい方には約4ミリの穴が7つ、小さい方に約3ミリの穴が3つ開いています。

「ねぎ」や「玉ねぎ」の播種にこの容器を使うと、簡単に思うように播くことができます。

さらに、播く前に播種床に苦土石灰を薄くまいておくと、落ちた種が分かり易くなり、より均一に播くことができます。一度試してみてください。

 

 
(営農指導部)
 
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