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2014年1月
 

無人ヘリ防除が増えています

無人ヘリを使った水稲の地域一斉共同防除が年々増えています(表1)。国府・金山町では、平成14年以前から無人ヘリによる高濃度少量の液剤散布(例:10aに8倍液を0.8L)による病害虫防除が行われています。

一之宮町では以前から地域一斉共同防除を行っていましたが、平成20年から粉剤主体の防除から無人ヘリ防除に切り替え、その防除効果と省力化そして水田以外への飛散が少ない事が明らかになり、無人ヘリ防除が近隣の久々野町や朝日町に広がっています。


1.無人ヘリ一斉防除の特長

  1. むらなく均一に防除!
     ヘリのプロペラから下向きに吹く風(ダウンウォッシュ効果といいます。写真参照)により、株元までむらなく薬剤が届きます。薬剤の横への広がりも抑え、周辺環境にも配慮できます。


  2. ダウンウォッシュ効果(平成24年8月5日/下呂市金山町)

  3. 短時間で確実な散布作業!
     無人ヘリの操縦は熟練したオペレーターが当たりますので、確実な作業をします。飛騨地域における1ha当たりの散布時間(実績)は20?30分です。
     操縦士以外に専門のラインズマンがつき、ヘリの安全な飛行と薬剤の的確な散布を補佐します。

  4. 夏場の重労働からの開放!
     久々野町や朝日町の一部地域では、以前から動力噴霧器による地域一斉共同防除が行われていました。機械自体は大きな機械で散布能力は十分なのですが、機械の能力を生かし短時間に散布を終えるために、大勢の人が出てホースを引っ張ってこられました。
     しかし、無人ヘリ防除に切り替えることで人手や労力があまり必要なくなり、作業現場の負担が軽減され、省力化・効率化に貢献しています。



  5. (平成25年8月16日/午前6時30分頃/高山市朝日町)

  6. 低コストで高い防除効果!
     地域全体で取りまとめ一斉に防除を行うことで、短期間に低コストな一斉防除が可能となります。特に斑点米カメムシ類の防除では、一斉防除により未防除圃場からの斑点米カメムシ類の侵入を防ぎ、効果的な適期防除が可能となります。

2.高山市朝日町の取り組み

平成25年度、朝日町では2回のヘリ防除を実施しました(表2)。8月7日と16日のヘリ防除では、各改良組合から2台の軽トラックと2人の運転手が出て、1台がヘリと操縦士、ラインズマンを、もう1台が薬剤を積んで移動しました。薬液作りは2人の運転手が担当しました。

次の改良組合へのヘリと操縦士の引き継ぎは、あらかじめ場所と大体の時間を決めておきました。2回とも天候に恵まれ、適期にスムーズなヘリ防除が実施できました。

その結果、1等米比率が近年高くなってきており、無人ヘリ防除の評価が高くなっています。


3.下呂市馬瀬地域の取り組み

益田営農センター管内は、気象や地形・植生等の違いからか、高山や吉城営農センター管内に比べ、斑点米カメムシ類の生息密度が高く(すくい取り調査で2?5倍)、地域を挙げて畦畔等の一斉草刈や一斉薬剤防除など斑点米カメムシ類の防除に取り組んでいますが、斑点米カメムシ類の被害が多い傾向が続いています。

斑点米カメムシ類の薬剤防除の効果を高めるためには、効果的な防除薬剤を用いることはもちろんですが、防除日を決め、広域かつ一斉に防除することが最も有効です。このことを可能にしてくれるのが無人ヘリ防除です。

馬瀬地域では、平成22年から無人ヘリ防除が導入され、地域の農家の理解を得ながら、24年は全体の80%、25年はほぼ全域で無人ヘリ防除を実施しました。

その結果、ここ2、3年飛躍的に1等米比率が上がり、斑点米カメムシ類の被害は減ってきています(図1)。しかし、高山や吉城営農センター管内に比べるとまだ1等米比率が低いのが現状です。

今後は、馬瀬地域だけでなく、他の地域へも無人ヘリ防除を拡大し、地域全体の斑点米カメムシ類の密度を下げるとともに、より一層効果を高めるため、栽培品種や作型(田植え時期)を統一して稲の出穂期をそろえ、穂いもちを含めた2回防除を行い、収量の安定と確実な品質向上を目指すことにしています。



(平成25年8月16日/午前10時30分頃/下呂市馬瀬)


4.無人ヘリ一斉防除を行うには

無人ヘリ防除を考えている地域がありましたら、次のことを考慮して検討してください。

  1. 出来るだけ広い地域で多くの農家に参加していただくほど効果的です。※申し込み面積の下限は15haです。
  2. 実施に当たっては、事前に近隣住民をはじめ、近隣の農家の方々にも理解していただく必要があります。

 希望される改良組合・地域がありましたら、JAの各営農センター又は各支店にお尋ねください。


菜園相談室

さつまいもを作っています。10月に収穫し、納屋で保存していますが、11月になるとイモの表面が黒くなり、部分的に腐り始め、そのうち食べられなくなって捨てることが多々あります。いつまでもおいしく食べられる保存方法を教えてください。(高山市/Yさん)

  1. さつまいもは熱帯地方が故郷
     さつまいもは、メキシコを中心とする熱帯アメリカが原産地です。貯蔵と言えば冷蔵庫を想像しますが、さつまいもは、温かい気候の土地が原産地のため、冷蔵庫で保存すると低温障害を受け、味や風味が落ちるだけでなく傷んで腐ってしまいます。

  2. 保存温度は10~15℃で
     さつまいもの保存の適温は10?15℃と言われています。10℃以下では腐敗が進み、15℃以上では萌芽が進むためです。そのため、冷蔵庫に入れる人はいないと思いますが、室内でも寒いところは保存に向かないので注意が必要です。

  3. 段ボール、発泡スチロールの容器に
     台所の片隅に段ボール箱に入れて置いておけばいいでしょう。少し寒い場合は新聞紙にくるみ発泡スチロール容器に入れましょう。ただし密閉してしまうと多湿となり、腐敗の原因になるので注意が必要です。
     台所が保存適温より高い場合は、より適温の場所を探してください。

  4. キュアリング処理で長期保存も
     キュアリング処理(30?32℃、湿度90%以上の条件下に2?3日置く)をすると、収穫時にできた傷口がふさがり、貯蔵中の腐敗が防止でき長期保存が可能になります。しかし、失敗するとかえってイモを腐らせることにもなりますので、慎重に行ってください。
     失敗のないキュアリング方法を実践している方が見えましたら、その方法をお寄せください。
 
(営農指導部)