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2013年12月
 

今年の米の集荷状況と品質

1.米の集荷状況

今年の米の集荷状況は表1の通りです。11月29日時点のJAひだに出荷された米は、11万568俵で前年より3%(3000俵あまり)多くなっています。1等米比率は、「うるち米」が90%、「もち米」が68%となっており、前年に比べ良くなっています。

2. 米の格下げ理由

カメムシが減って、発芽と充実度不足が増加

今年の米が1等にならず2等以下に格下げされた理由は表2のとおりです。

今年の格下げ理由の中で最も多かったのが「カメムシ等による着色粒」で64.7%を占めています。2番目は「充実度不足」の14.9%、3番目は「整粒不足」の4.9%となっています。

依然としてカメムシの被害が多いのですが、前年に比べれば、カメムシによる格下げ割合が10%ほど低くなっています。このことが、全体の1等米比率が83%と前年に比べ6%改善されたことにつながっていると思われます。
これは、皆さんに取り組んでいただいた、畦畔の一斉草刈りや出穂以降の適期防除・地域一斉防除の成果だと思います。

しかし、今年は前年に比べ「発芽」と「充実度不足」の割合が多くなっています。
「たかやまもち」に「発芽」が多くみられましたが、発芽のしやすさは「たかやまもち」の特性の一つで、9月中旬の降雨と高温が影響したと思われます。また、「うるち米」の「充実度不足」は9月下旬から10月上旬の高温・少雨・干ばつが影響したと思われます。

依然として続く登熟期の異常高温により、充実度不足の米が「うるち米」で増えていることから、早期落水の防止や適期刈り取りなど基本的な管理技術、収穫技術の励行がますます求められています。

また、地域によってはまだまだカメムシ類による品質低下が見られるので、より効果的な対策を地域で実施することが求められています。

肥料展示圃の結果

「苗箱まかせ」がまずまずの成績に

今年、丹生川町内では「水稲育苗箱全量施肥技術『苗箱まかせ』」の展示圃を設置しました。この技術は、言葉のとおり基肥から追肥までの肥料を育苗箱に入れ、種をまき、育苗し田植えする技術です。展示圃の担当農家の経営は「夏秋トマト+水稲(採種圃他)」の複合経営で、側条施肥が困難な山田んぼでの省力化と安定生産を狙ってこの展示圃に取り組まれました。

「苗箱まかせ」区は、分けつがやや少ない傾向でしたが、水口の生育が慣行区に比べ株出来し、生育遅れもほとんどありませんでした。まだまだ課題があるため、来年も展示圃を設置して、実用化に向けて検討を進めます。
以下に、展示圃と「苗箱まかせ」の技術の概要を示します。

(1)展示圃の概要

  1. 展示圃面積…20a
  2. 供試品種…コシヒカリ、たかやまもち
  3. 苗箱枚数…10a当たり16?17枚
  4. 10a当たりチッソ成分量
    ・コシヒカリ…4.5kg
    ・たかやまもち…6.0kg
    なお、「苗箱まかせ」以外に「ニュー味力アップ」「けい酸加里プレミア34」を施用
  5. 育苗方法…水田トンネル育苗
  6. 担当農家の展示圃への期待
    ・本田での施肥作業の省力化
    ・山田んぼでの安定生産、倒伏防止

(2)育苗箱全量施肥技術とは

本田の施肥チッソ分(またはチッソとカリ)の全量をあらかじめ育苗箱の中に入れ種をまいて育苗し、田植えと同時に苗と一緒に肥料を本田に持ち込む技術です。この施肥技術のために開発された肥料が「苗箱まかせ」(ジェイカムアグリ(株))です。
 この「育苗箱全量施肥技術」は、

  1. チッソ施用量の削減
  2. 施肥コストの抑制
  3. 本田施肥の省略による省力化

などが見込まれ「究極の局所施肥」とも言われています。

(3)育苗箱全量施肥技術の特長

  1. 苗箱に施肥するだけで、本田での基肥や穂肥の必要がない。
  2. 肥料が樹脂でコーティングされており育苗期間中は溶け出さず、水稲の根と接触しても肥焼けしない。
  3. 移植は普通の田植え機ででき、雨の日も作業は可能。
  4. 稲の根に接触して施肥することで、チッソの利用率が80%程度まで高まり、慣行施肥に比べ大幅な減肥(チッソ成分で10?40%)が可能。
  5. チッソ肥料の水稲の利用率が高いので、雑草への肥料供給が少なく、雑草の生育も抑制する。
  6. 育苗培土(床土)が削減できる。

 

(4)「苗箱まかせ」の肥料成分と特性

チッソとカリが入っており、チッソ源は尿素、カリ源は塩化カリで、溶出を調節するため特殊な樹脂でコーティングしてあります。従来の「苗箱まかせNK3 0 1?1 0 0」は分けつの増加が穏やかなので、今回の試験では溶出の早いタイプの肥料を30%置き換えた肥料「苗箱まかせNK3 0 1?100 B30」を用いました。(表3)

(5)育苗箱への施用方法

育苗箱への施用方法には、箱底施肥と培土への混合施肥があります。今回の展示圃では混合施肥でしたが、1箱当たりの施肥量を十分に確保し、かつ健苗を得る施用方法は箱底施肥です。箱底施肥の手順は以下の通りです。(写真参照)

  1. 専用肥料
  2. 床土
  3. 播種
  4. 覆土

(6)展示圃の結果

・基肥施用穂肥施用が省力化された。
 ・苗箱まかせ」区の分けつは慣行に比べやや少なく、収量もやや少なかったが、施肥量を増やすことで改善可能と思われる。
 ・慣行区の水口の稲の生育は、圃場全体にくらべ生育が遅く生育量も少なかったが、「苗箱まかせ」区の水口は、肥料をしっかりとつかんで田植えされているため、圃場全体と大差なかった。

(7)当技術の導入上の留意点

  1. 「苗箱まかせ」でのチッソ施用量は、通常の7?8割が適当と思われるが、導入初年で圃場と肥料の相性に不安がある場合は控えめに施用して様子を見る。
  2. 「苗箱まかせ」は、施用約30日後から肥効が発現するので、育苗期間はこの日数を超えないようにする。
  3. 多量の肥料を施用しているため保水性が低下しているので育苗時の水管理は水分不足にならないように注意する。
  4. 「苗箱まかせ」はりん酸分を含んでいないので、基肥に「苦土重焼燐」を10a当たり20kg施用する。
 
(営農指導部)
 
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