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2013年8月
 

稲 作

1、7月末の生育状況

今年の水稲は、全般的に順調に生育しています。

中山間農業研究所の調査(7月16日時点)では、草丈は平年並みからやや短く、茎数は平年並みからやや少なく、葉色は平年に比べ薄い傾向です。また、出穂期は平年に比べ2~3日早まると予想されています。

品種・圃場によっては、やや早めの穂肥の施用等、天候と生育状況・病害虫発生状況に対応した適正管理に努めましょう。

2、斑点米カメムシ類の注意報が!!

7月18日、岐阜県下に斑点米カメムシ類の「発生が多い」との注意報が出されました。
  その根拠は

  1. 国府町及び海津市の予察灯では、平年に比べ2~3倍のカメムシ類が誘殺されている(図1参照)
  2. 県下の畦畔の調査で85%の地点で斑点米カメムシ類が確認された
  3. 名古屋気象台発表の1ヶ月予報(7月12日)では、気温は平年より高く、降水量は平年並みからやや少ないと予想されており、斑点米カメムシ類の繁殖には好適な条件となる

などによります。

3、斑点米カメムシ類の防除上の注意事項

(1)水田及び畦畔の管理

  1. 斑点米カメムシ類の生息密度を下げるため、畦畔や農道ぎわ、水路ぎわ、休耕田及び水田周辺などの除草を地域全体で一斉に行う。
  2. 水稲の出穂直前及び出穂後の除草は、斑点米カメムシ類を水田内に追い込むことになるので、出穂10日前までに実施する。
  3. 水田内のヒエ類等は斑点米カメムシ類のエサとなるので、水稲が出穂する前に除去する。

(2)薬剤による防除

  1. 茎葉散布剤を2回散布する。その防除適期は、出穂期7日後及びその7~10日後の2回。
  2. 粒剤(スタークル粒剤)による防除適期は出穂期5日後。斑点米カメムシ類の密度が高い場合は、粒剤散布7~10日後に、茎葉散布剤を散布する。

4、適正な水管理で登熟向上・品質向上を!

  1. 出穂期~開花期は最も水分を必要とする時期ですので湛水状態とします。しかし、酸欠となりやすいので、水を入れ替えるなどして根の健全管理に心がけましょう。
  2. 開花終了後からは間断潅水を行います。

    間断潅水とは
    浅水程度に水を入れ、その水が無くなってもすぐに水を入れずに2~3日そのままにしておき、再び浅水程度に水を入れる作業を繰り返す水管理のこと。常時湛水に比べ、根の張りが良くなり、
    倒伏防止、登熟向上、秋落ち防止につながります。

  3. 早期落水は充実不足、胴割粒、白未熟粒の原因となります。落水は出穂後30日を目安に。

 

相談コーナー

Q1 私の住んでいる丹生川でも「マイマイガ」が夜になると街灯の下に沢山集まってきます。駆除の方法を教えてください。また、来年も大量発生するのでしょうか? (丹生川町 Mさん)

7月中旬頃から飛騨各地で「マイマイガ」が大量発生し、雌の成虫が沿道の照明に飛来し、その近くの電柱や壁に産卵しているのを見かけます。

(1)マイマイガの特徴と生態

マイマイガは年1回の発生で、越冬は卵塊で行います。雌成虫の大き
さは体長約4cmです。幼虫(ケムシ)は最初は5mm程度ですが、大きくなると5~6cmになります。幼虫は春先に孵化し、糸を吐いて木からぶら下がり、
風に乗って移動することから「ブランコムシ」とも呼ばれるようです。

成虫の雄は日中よく飛び回りますが、雌は日中は静止しています。しかし、雌は日没後から飛出し、産卵活動を行います。卵は成虫の鱗毛で包み、卵塊(卵が200~300粒)として産み付けられます。1匹の雌が産む卵塊は1個で、産卵を開始するとその後飛翔することはなく、数日間に渡って夜間に産卵し、卵塊を完成させた後に死にます。成虫の寿命は7~10日です。卵はそのままで越冬します。

(2)マイマイガの分布

マイマイガは北海道から九州・沖縄まで、日本全国に分布しています。

(3)マイマイガの被害

様々な樹木(落葉広葉樹、カラマツ、杉、庭木)を食害します。

人が幼虫(ケムシ)に触れると体毛が刺さり、発疹や炎症が生じることがありますが、成虫になるとほとんど害はありません。ただし、成虫の鱗毛が皮膚や目に付くとかゆくなることがあります。

(4)マイマイガの駆除

卵塊を見つけたらヘラなどで取り除き処分しましょう((6)参照)。幼虫(ケムシ)に対しては樹木に対する登録農薬がありますが、幼虫が大きくなってくると効きにくくなります。家屋内で使用できる家庭用のスプレー式殺虫剤もあります。

スプレーの主なものは次の通りです。詳しくは最寄りのJAひだ資材店舗にお問い合わせ下さい。

  • 「スーパーガジェット」(スプレー)・・・成虫(ガ)に効果、忌避性あり
  • 「スパイダージェット」(スプレー)・・・成虫(ガ)に効果

マイマイガの成虫は街灯に誘引されやすいので、街灯を極力消すか、水銀灯を紫外線の少ないナトリウム灯に変えることも有効のようです。

(5)来年の発生は?

大発生の周期は約10年と言われています。大発生は2~3年続くとも言われていますので、来年も心配されます。ですから、みんなで卵塊の除去をしましょう。

(6)卵塊の除去方法

写真のように、ペットボトルを加工し、先が平らなものでとります。成虫や卵塊を取り除くときは鱗毛が舞い上がるので、手袋やマスク・ゴーグルを着用しましょう。

集めた成虫や卵塊はポリ袋などに入れて可燃ごみとして出します。

 

Q2 斑点米カメムシ類の防除に「スタークル粒剤」を使おうと思います。あまり水深を深くしない方が効果的と聞きました。最も適した処理時の水深を教えてください。 (高山市 Yさん)

「スタークル粒剤」の有効成分は、非常に水に溶けやすいため、田面水の量が少なくても優れた効果を発揮します。散布時の最も適した水深は、『浅水(ひたひた水)~3cm程度』です。5cm以上の深水になると、かえって効果が落ちる場合がありますので注意しましょう(図2参照)。

 

 
(営農指導部)
 
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