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2013年6月
 

稲 作

1.今年の稲作は出足順調

今年の3月の気象は、平年に比べ高温で推移したため、桜の開花は平年に比べ早まりました。一転、4月7日頃からは低温で推移し、この傾向は5月8日まで続きました。しかし、5月9日以降は、最高気温が25℃を上回る好天が続きました。

今年の稲苗は、育苗期間が比較的低温であったためやや草丈は短か目ですが、概ね健苗が得られたようです。

田植えは、5月8日頃から始まりましたが、田植え後の天候が良かったことから活着は良好ですが、天候が良すぎたためアオノリの張っている水田が多く見られます。一雨欲しいところです。

5月28日、気象庁は「東海地方は梅雨入りしたと思われる」と発表しました。平年や昨年に比べ、11日早い梅雨入りとなりました。

今後も、稲や田んぼの状態や天候を見ながら、肥培管理・水管理をしましょう。

2.ガスの発生が多い水田は、早目にガス抜きを

高温・好天が続くと、水田のガスの発生が多くなります。

そこで、次の症状が見られたら、好天が続く時をねらって、軽く干して(早期中干)ガス抜きをしましょう。

  1. 茎数がなかなか増えない
  2. 足を踏み込むとガスがブクブクと多く出る
  3. 藻が多く発生し始めている

3.「けい酸加里」で品質アップ

(1)けい酸加里の施用目的
 けい酸加里は、丈夫な稲体を作り、倒伏や病害虫への抵抗力を強めたり、食味を向上させる目的で広く使われています。

(2)高温障害を回避し、「乳白米」の減少効果に注目
 ここ数年、登熟期の高温により乳白米の発生による品質低下が全国的に問題になっています。
 飛騨においては、米の品質低下の原因はカメムシによる斑点米が主ですが、斑点米に隠れて、うるち米では乳白米が以前に比べ多く見られるようになってきています。
 そこで最近、けい酸加里による稲の高温障害である乳白米の発生を少なくする効果が注目されています。

(3)乳白米の発生メカニズムとその原因
 乳白米とは、胚乳の一部が白濁して見える米粒のことで、米粒へのデンプンの蓄積が不完全なため光が乱反射を生じ、写真のように見えるものです。
 乳白米の発生は、一般的には登熟期の高温によって助長されていると言われていますが、全国で調査された結果から、次のことが原因として挙げられています。

  1. 出穂後(20日間)の高温(平均気温が26~27℃以上)
  2. 生育後半の肥料切れ、早期落水、地力の低下等による稲体の活力低下
  3. 高温や水分不足による根の活力低下

要するに、登熟期間の高温と低窒素状態、水分ストレスなどによって発生が助長されているのです。
 その対策として、

  1. 登熟期の早期落水の防止
  2. 稲体を健全に保つ肥培管理

などが挙げられています。

(4)けい酸加里の乳白米軽減効果のしくみ
 けい酸加里の乳白米軽減効果のしくみは以下の通りです。けい酸加里の乳白米軽減効果のしくみは以下の通りです。

  1. 根の活性が高まり、水分吸収量が多くなる
    けい酸加里を施用することで、根量が増えるとともに、根の活性化が高まり、それにより水分の吸収量が多くなります。
  2. クーラー効果を発揮し、
    穂の温度が下がる
    けい酸加里施用により、気孔(葉の裏にある空気や水蒸気の通路)からの水分の蒸散が多くなるため、穂の温度が高くなるのを防ぎます。いわゆるクーラー効果を発揮します。
  3. その結果、モミ数が多い場合、乳白米の増加が抑えられる

(5)「けい酸加里」の施用方法
 けい酸加里は、丈夫な稲体を作り、倒伏や病害虫への抵抗力を強めたり、食味を向上させる目的で広く使われています。

  1. 施用時期 6月下旬~7月上旬
  2. 施用量  10a当たり30kg
    (「飛騨のこめ」No.2を参照)

以上、水稲にけい酸加里を施用すると、稲体を丈夫にするだけでなく、稲体の活性が高まり、乳白米の発生を抑えることができるのです。しかし、けい酸加里の施用と同時に、稲が水を十分に吸える環境づくり(確実な中干しの実施、早期落水の防止、登熟期の間断潅水・走水の実施)が必須です。

野 菜

1.キュウリの作り方

(1)栽培のポイント

  1. キュウリの根は酸素要求度が高いため、圃場は排水性、通気性が良いことが大切です
  2. 定植・播種期間は5月下旬~7月中旬とする。病気にかかり易く、収穫期間が短いので、何回かに段播きすると、長い間楽しむことができます

(2)マルチ栽培と敷きワラで高温から根を守る

  1. 根は浅根性で乾燥を嫌うので、マルチ栽培とする
  2. 梅雨明け後高温時は、マルチの上にマルチが見えない程度に敷きワラをして根を保護する
  3. 9月中旬になると地温が低下してくるので、敷きワラを除く

(3)施肥

  1. 施肥(表1参照)
  2. 肥効を高めるため、乾燥に注意し、高温乾燥時は適宜潅水する

(4)整枝法

  1. 主枝1本仕立てとし、早目々々に誘引してまっすぐ伸ばす。5節までの子づるや雌花は取り除く
  2. 親づるはネットの高さで摘芯する
  3. 6節以降の子づるは伸ばし、子づるは葉を2~3枚残して摘芯する
  4. 中節位までの孫づるも子づる同様、葉を2~3枚残して摘芯するが、中節位以上の孫づるは半放任とする

(5)追肥と潅水

  1. キュウリは乾燥に弱いので、乾燥が続くときは潅水する
  2. 株が疲れたり、肥料が切れてくると、実が曲がったり尻細や尻太になるので、収穫始めから10~15日ごとに追肥する

(6)摘葉

  1. 収穫開始後10~15日頃、地上から30cmまでの親づるの葉を摘む
  2. 主枝摘芯後、低節位の老化葉は徐々に摘葉する

(営農指導部)

 

 
(営農指導部)
 
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