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2013年3月
 

果菜類の生長の特徴と良い苗の見分け方

1.果菜類の生長の特徴

果菜類の野菜(トマト、なす、キュウリ、スイカなど)は、果実を目的とする野菜です。
 これらは体を作りながら(栄養生長)果実をならせる(生殖生長)栽培を続ける野菜です。
 そのためには、良い花を付けることからはじまります。

2.良い花の条件

  1. 大きな花であること(果実が大きくなります)
  2. 数多く花を付けること(収量が上がります)
  3. 良質な花を付けること(品質の良い果実がなります)

3.良い苗の見分け方

良い花をつけることを決定するのが苗の質と植物の栄養状態です。

果菜類の野菜を栽培する場合、苗を購入することが多いと思います。良い苗の見分け方は次のとおりです。(図1参照)

  1. 品種名がはっきりしている
  2. 軟弱徒長していない。「ガッチリ」している
  3. 子葉が付いていて大きく厚い
  4. 鉢の大きさが適当
  5. 老化苗となっていない
  6. 病害虫におかされていない

4.不良苗とは

  • 倒れやすい
  • 茎が細い
  • 節間が伸びすぎ
  • 下葉が黄色く色あせている
  • 生長点が急に細くなっている
  • 根が茶色で鉢の中でぎっしり回っている

 

菜園相談室

相談1

「根こぶ」が出るようになりました。今まで3年ほどは、苗を植える前に有機石灰を使っていました。普通の石灰のほうが良いのでしょうか? (高山市 Kさん)

「根こぶ病」は大変やっかいなアブラナ科野菜の病気です。根こぶ病は酸性で出やすいので、作付け前に石灰資材を施用して土壌の酸度を矯正します。
 しかし、お話のように、石灰資材の種類で根こぶ病の発生に違いがあるとはあまり考えられません。
 それよりも、石灰資材の種類によって土壌の酸度矯正力に差があることが重要だと思います。
 対策として、まず土壌の酸度矯正がどの程度されていたか、土壌のpHを測ってみてはどうでしょうか。(詳しくは最寄りのJA営農センター等にご相談ください。)
 根こぶ病対策は次の通りです。移植栽培の場合は、5もお試しください。

  1. アブラナ科野菜の連作を避ける
  2. 石灰資材で土壌酸度を矯正する
  3. 土壌水分が多いと多発するので畝を高くする
  4. 抵抗性品種を利用する
  5. 無病土を使い、ポット育苗したものを移植する
  6. 殺菌剤(ネビジン粉剤等)の使用

相談2

水田除草剤の「農将軍フロアブル」を毎年使っています。使用方法が変更になったと聞きました。
 どうして変更になったのでしょうか?どのように使えばいいのでしょうか? (高山市 Sさん)

1.変更された内容

初期除草剤の使用時期が、「植代(代かき)時・植代後から移植4日前まで」から「植代時・植代後から移植7日前まで」に変わりました。(図2参照)(実際の登録変更は平成24年8月に行なわれました。)

2.使用方法が変わった初期除草剤とは

使用方法が変更になった初期除草剤は「農将軍フロアブル」の他に「サキドリEW」、「デルカット乳剤」などです。
 この他、移植前に使用されていたすべての初期除草剤の使用方法が変更になりました。

3.使用方法が変わった経緯と農水省の対応

「全国的に実施された水産動植物に対する水質検査の結果、安全基準を上回る濃度の農薬が検出された事例があったこと」また、「その原因の一つに、水稲の移植前に使われた農薬が、止水7日間が行なわれなかったため、水田から流れ出たことが推察された」ことによります。
 そのため、平成23年10月に農水省から通達が出され、「水稲に使用する農薬の止水期間7日間の周知徹底」、また、「移植前に使用する初期除草剤については止水期間7日間が確実に確保できるよう、使用時期を「植代時・植代後から移植7日前まで」に変更する」手続きが進められてきたのです。

4.飛騨地域の対応(止水期間7日間の周知)

飛騨地域の米作りでは、土日の農作業の関係等から、初期除草剤の使用が定着しています。  
 土日の米作りの場合、初期除草剤散布後の止水期間が7日間以上確保される場合もありましたが、そうでない場合ももちろんありました。(それまでは、農薬登録上、止水4日間以上でよかったのです。)
 そこで昨年度は、管内の関係機関が一丸となり、チラシの作成・配布や会議等で「止水期間7日間」の周知徹底を図ってきました。

5.きれいな水に支えられた飛騨の農業

飛騨地域の川や用水路には沢山の水生動植物が生きています。また、イネと同じ用水を使った「トマト」や「ホウレンソウ」の栽培が盛んです。
 ですから、自然を守るべき農業が、自然を壊すようなことがあってはいけません。必ず「止水期間7日間」を守りましょう。

6.除草剤の使用体系例(図3参照)

【例1】
 初期除草剤を植代時・植代後で移植前に使う場合です。
 除草剤使用後から移植までの止水期間を7日以上確保します。移植後、雑草の発生程度に応じて、初中期一発剤を使います。
 「農将軍フロアブル」は、植代後、水が澄んでから散布すると効果的ですので、植代時期は水の澄む日数( 10日前頃まで)を考えて行ってください。
 「サキドリEW」、「デルカット乳剤」は、植代時または植代直後のまだ水が濁っているときに使うと効果的です。

【例2、例3】 
 植代を移植3、4日前までに行い、移植後に除草剤を使う例です。例2は移植後に「初期剤」を、例3は「初中期一発剤」を使う例です。それでも雑草が多い場合は、例3のように中後期剤を使います。
 初期剤はノビエ1葉期まで、初中期一発剤はノビエ2.5葉期までが使用限度ですので注意しましょう。(具体的な除草剤の名前や使用方法は「営農の手引き」46、47ページをごらんください。)

7.その他の注意事項

①初期除草剤以外の除草剤(移植後に使用する除草剤)や殺虫・殺菌剤を使用した時も、止水期間7日間を守りましょう。

②止水ばかりでなく、畦畔からの水漏れ、降雨等による水尻からのオーバーフロー、用水路の水位低下による水口からの漏水等にも十分気をつけましょう。

 

 
(営農指導部)
 
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