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2013年2月
 

安全で安心な健康野菜を作る方法

野菜作りに適した土とは

  1. 水はけがよく、適度な空気を含んでいること
  2. 保水力があること
  3. 土の酸度pHが適正であること
  4. 病原菌や害虫がいないこと
  5. 肥料分に富むこと

そのためには、まず土づくりが大切です。

1.健康な根の張れる土づくり

1.完熟した堆肥を適量施用する

堆肥を土に施すと土の団粒化が進むとともに、有用な微生物が増え、土の中の病原菌の繁殖を抑えます。
  また、堆肥の種類によって含まれる養分に特徴がありますので、その特徴を理解して施しましょう。(表1参照)

堆肥の標準的な施用量は10a当たり4tです。みなさんはどれくらい施用していますか?

2.毎作前に石灰資材を施用する

畑の土が酸性に傾いていると、多くの野菜が生育障害を起こします。そこで酸性土壌の中和のために、苦土石灰などの石灰資材を施します。
 野菜の種類によって生育に適した酸度は違います。野菜の種類に応じて石灰資材の施用量を加減しましょう(前回の営農情報参照)。
 石灰資材は酸度の調整だけでなく、アブラナ科野菜の根こぶ病の予防や、カルシウム欠乏症であるトマトの尻腐れ症、ネギの葉先枯れ、ハクサイの芯腐れ症の対策にもなります。

3.黒ボク土では、年に1度基肥にリン酸肥料を施す

黒ボク土はリン酸をつかむ力が強いため、多めにリン酸を施します。

4.微量要素資材を施す

5.深く起こす

6.冬前に畑を掘り起こし、土を寒気にさらす

掘り起こした土を寒気にさらすことで風化させ、病原菌や害虫、雑草などの密度を下げることができます。

2.虫の飛来、進入を防ぐ

1.防虫ネットの被覆(畝の上、防虫壁)

2.反射テープの敷設

3.反射マルチをする(銀色マルチ)

4.ホットキャップ等の使用(スイカ、メロン、かぼちゃ等)

3.病害を少なくする対策

1.マルチ、敷きわら、敷き草等で降雨時のはね返りを少なくする
 マルチは病害を少なくすること以外にも多くの効果があります(表2)。

2.密植をしないで日当たりと風通しを良くする

3.適切な肥培管理で健全な生育をさせる

4.降雨後に水がたまらないように溝を作って排水に努める

5.輪作年限を守る

野菜の種類と輪作年限は前回の営農情報を参照してください。
 ナス科・ウリ科の野菜は接木苗を使うと連作が可能になります。

6.病気と思われる株の管理は最後にする

特にモザイク病等のウイルス病と思われる株の管理は他の株への感染防止を考え、後まわしにします。

7.簡易なパイプハウスまたはトンネルを使って雨水が直接果実や茎葉にかかるのを防ぐ

高山市の5~10月の6か月間の平年降水量は長野県松本市の1.5倍です。飛騨地方は長野県に比べ雨の多い地域なのです。
 そのため、トマト等は簡易な雨よけをすると病気の発生を軽減するばかりでなく、果実の烈果を防いだり、土壌水分を制限することで、糖度の高いトマトが収穫できます。
 しかし、水をしぼりすぎると尻腐れ症が発生しますので、適度の潅水も必要です。

8.農薬を散布する場合は発生初期に的確に散布する

 

菜園相談室

相談1

毎年、ジャガイモの表面が大なり小なりザラザラしています。種イモは毎年買っています。 これは病気でしょうか?生理障害なのでしょうか?

 

1.症状

「粉状そうか病」という病気と思われます。イモの表面に淡褐色~赤褐色のやや隆起した斑点が出来ます。見た目が悪いため商品価値が落ちますが、食べるには問題ありません。

2.発生

病原菌は土壌やイモの中に生存しています。アルカリ性土壌で発生が多く、この病気の病原菌は「放線菌」という菌の仲間で、「放線菌」は好気性菌で乾燥を好み、未熟堆肥を施すと菌密度が高まります。
 イモの肥大期が低温・多雨であったり、乾燥が続いたあとに降雨があると発病が多くなるようです。

3.予防対策

  • 健全な種イモを植える
  • 連作しない
  • 苦土石灰などpHを上げる肥料は過剰に施さない
  • 種イモを植え付ける時は未熟堆肥や有機質肥料をすき込まない
  • 種イモの植え付けは、土が適度に湿っているときに行う。特に、マルチ栽培では土壌が乾燥している時には植え付けない

相談2

大根の中が黒くなるのですがどうしてでしょうか?ホウ素は使ったのですが…。

 

1.症状

大根の中が黒くなり、葉には病気の斑点が無く、黒変部分に空洞ができていればホウ素欠乏による生理障害の一つで「褐色芯腐れ症」と思われます。
 大根の中が黒くなり、葉にも病斑があり、黒変部分に空洞ができていなければ「黒芯症」という病気ですが、これはめったに発生しない病気です。

2.発生(ホウ素欠乏症)

ホウ素の水に溶ける度合いは土壌のpHに大きく左右され、酸性では水に溶けやすく、アルカリ性では不溶性になります。ですから、あまりpHが高いと欠乏症の原因になります。
 また、土壌が乾燥しすぎても欠乏症状が現れやすくなります。栽培後半の気温が高いと発生しやすいと言われています。もともと大根は冷涼な気候を好む野菜なのです。

3.予防対策

  • ホウ素を施用する
    大根はホウ素の要求量が高い野菜なので、堆肥から供給されるホウ素だけでは足りません。「ホウ素肥料」を施します。
  • ホウ素はアルカリ性では吸われないので、土壌の酸性を改良する時は過度に石灰資材を施用しない
  • 堆肥を施用し、土壌水分の保持力を強め土壌の過度な乾燥を抑える
  • 生育期間が長くなると障害の程度が激しくなるので、適度な大きさになったら早めに収穫する

 

 
(営農指導部)
 
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