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2011年2月
 
 

全国的な大雪で
農業被害拡大

 農水省は2月18日、昨年11月からの大雪による農作物、農地、農業施設の被害額が58億7800万円になったと発表しました。北海道・東北・山陰・九州を中心に、パイプハウスや畜舎の損害が7252棟、果樹や野菜の枝折が991haと、甚大な被害になっています。
  飛騨地方では、特に大きな積雪被害は無かったものの、融雪の遅れや流水温の低下等、春作業や生育に遅れが出ることなどが予想されます。春先の気象変動や水利用、排水対策など、春作業の円滑化と農作物の生育促進を適正に進めることが重要となります。

温暖化と変化する現場

  地球温暖化で日本農業は、どのような影響を受け、農家はどう対応すればよいのか、農業環境技術研究所の横沢正幸主任研究員は、次のように発表しています。

(1)1990年をゼロとした平均気温が、2050年に2・8度、2100年には4・8度上昇すると予測し、農業は全品目で影響が出る

(2)米では、品質低下が深刻になるほか、栽培適期が関東以西で遅れ、他地域では早まり、全国平均収量は減収する

(3)果樹は栽培適地が北上し、例えばリンゴは2060年代に、東北中部の平野部では栽培できなくなる恐れがある

(4)気温上昇だけではなく、農業用水や病害虫の発生状況にも変化を与える

(5)気温上昇と水資源、害虫の3要素を加味すると、北陸地方が最も影響を受ける

(6)高温ストレスに加え降雪量が減って融雪時期が早まり用水量が不足する可能性が高い

(7)ヒメトビウンカ等の発生が早まり世代数が増え、多発傾向となる

などと指摘し、次のような対策が必要としています。

1.農業関係者は温暖化に伴い、気温上昇のほか干ばつや多雨、台風などの異常気象が多発することを前提とした、短期的対応と将来を見通して予防する長期的対応の両面で対策を講じてゆくことが重要

2.水稲の短期的対応では、高温が予測される時点で、かけ流しや落水時期の延長などの水管理や、稲体の活力を落とさないための施肥などに注意が必要

3.長期対応では、高温に強い品種の導入や、登熟期の高温を回避できる作型が重要

 これらの対策に向けて研究機関だけでなく、行政やJA、農業者など関係者が一丸となって技術確立を目指すべきとしています。

 
水稲
 

水田管理のポイント

1 土づくり

1.前年秋のコンバイン利用等での切りワラが、圃場に均一散布されているか確認し、散布ムラの修正を行います

2.堆きゅう肥の施用は完熟したものを用い、10a当り2t以内にとどめ、この場合の元肥は基準量の50%以下とします

3.土壌改良剤はけい酸、苦土、鉄など微量要素を含んだ資材を利用し、稲体の活力向上による、食味の向上を図ります。資材としては、味力アップF、土のかおり、農力アップ、ミネラル宝素などがあり、10a当り80kgが効果的です。味力アップF・土のかおりには、燐酸や加里が含まれているので元肥で調整します

2 耕起
 耕起作業は、一般にはロータリー耕が中心ですが、時にはプラウ耕も行うと効果的です。

1.耕起は圃場の土を軟らかくし、土壌条件を良くするとともに、有機物の多い水田では土壌中の潜在窒素の肥効を高めます。またプラウ耕は、雑草の発生を抑制する効ため、数年に一度は、深耕ロータリー又はプラウ耕で行うことも効果的です

2.春の耕起の深さは、作土の確保で根量の増加及び雑草抑制のため、15〜20cm深さで均一に行います。3.耕起作業は、耕起表面の均平化も大切ですが、耕起底の均一化がさらに重要です

 
野菜
 

この冬は降雪量が多く、暖かい日があっても融雪時期は遅れることも予想されます。特に越冬野菜類は雪解け後の生育安定対策を徹底することが重要です。

1.雪解け直後には、圃場内の排水条件を再整備し、雪圧で土が固くなっている場合は、根を傷めないよう軽く畦肩及び畦間の中耕を行い、根傷み防止と生育促進を図ります

2.融雪直後の野菜類は、土の汚れや過湿条件などで、低温性の病害が発生することがあります。1.や予防防除が必要です

3.融雪後圃場条件が良くなり次第、または新芽が伸び始めたら早めに追肥し、根の健全化と生育の促進を図りましょう。イチゴは開花頃から液肥などで追肥しますが、多肥に弱いので注意します

1 おりな

  追肥は雪解け直後と4月上中旬に、追肥NK化成(808)で1a当り2kgを畦間や畦肩に施します。連作や水はけの悪い圃場では、病害が発生しやすいので、徹底した排水対策と予防防除を行います。

2 えんどう(グリーンピース)

  草丈が10〜15cm頃に支柱を立て、株が地面を這わないようにします。茎葉が伸長を始めれば追肥を開始します。追肥化成(808)で1a当り2kgを15〜20日ごとに、生育に応じて広げて施用します。図1の1.が霜害にあった時は、2.3.の中で健全な芽を残します。間引きは茎葉が伸び始めた頃に、健全な株を1m当り分枝数が10〜13本くらいになるよう間引き・整枝します。

図-2

3 いちご

  融雪後、地温が上昇してくると根の活動が始まり、花の充実が進むので、乾燥に注意し潅水を行ないます。1回目の追肥は、開花期に小粒固形555で1a当り3kg、2回目は収穫初め頃に1a当り4kgを全面に施します。

  いちごは乾燥と多肥を嫌うので、潅水と合わせた液肥の施用が効果的です。液肥2号などで、開花期から果実肥大期に1a当り5kg前後を数回に分け施します。また、外葉の古葉除去は、開花の始まる頃までに取り除き、株元を清潔に保ちます。

4 たまねぎ

  融雪後直ちに排水対策を行い、春暖とともに生育するので追肥は早めに施します。1回目は1a当り2kg、2回目は4月中旬頃に同量を施します。肥切れをさせないよう注意し、乾燥している時は、潅水の効果が高くなります。

  最終の追肥は、遅くとも収穫の30〜40日前とします。特に貯蔵用とする場合は、貯蔵力に影響するので早めとします。

 
 
(営農指導部)
 
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